第24章類似性

ジョシュアがあたふたしているのを見ると、リリーは一瞬もためらわなかった。彼女は一歩前に出て、彼の手から残っていたダーツをそっと受け取る。落ち着きはそのままに、芯のある声で言った。

「ジョシュア、気にしないで。私が投げてみるわ」

離れたところから面白がって眺めていたヘンリーは、眼鏡を押し上げ、レンズの奥に嘲りの光をちらつかせた。意気消沈したジョシュアに向き直り、口元を歪めて言う。

「今日はジョシュア、調子が出ないみたいだな。頼みはリリーってことか」

そう言って一拍置き、視線をリリーの細い指先と静かな横顔に落とすと、からかうような調子で続けた。

「でもリリーって優しそうだし、か弱そ...

ログインして続きを読む